メツォラ レビ記14章1節〜15章33節

レビ記

今週の聖書(パラシャット・シャブア)
4月18日(日)〜4月24日(土)
レビ記14章1節〜15章33節

 パラシャット・メツォラのメツォラは14章2節の「思い皮膚病の患者」のこと、ライ患者、今日のハンセン病患者の意味です。このパラシャ―では、祭司が清いか、汚れているかを判断した後、ハンセン病をはじめ、家のカビ、15章では、身体における男女の流出、精の汚れ、不浄の女をいかに清めるかが書かれています

 その方法は、二羽の小鳥のうち一羽を流水の持った器で殺し、その血の入った流水にもう一羽の小鳥、香柏の木、緋の糸、ヒソプを浸し、それをライ病が癒えた人に七度ふりかけ、清め、小鳥は野に放します。流水は生命の蘇りをあらわし、七度は完全な清め、小鳥を放すことは、完全な自由をあらわします。

 さらに全身の毛をそると清められ、宿営には入られますが、七日間は家族に会えませんでした。七日目に再び毛をそり、衣服を洗い、身体を洗い、八日目に清めの儀式が行われました。

 清めの儀式で注目されるのは、けん祭とは罪科の供え物ですが、14章14節に雄の子羊の血をとって清められる人の右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指につけ、その後17節に、油を右の耳たぶ、右手の親指、右足の親指のけん祭の血の上につけなければならないとあり、18節に残った油を清められる人の頭につけ主の前に贖いをしなければならないとあります。即ち子羊の血と油を注がれてライ病が清められる。また油を頭に注がれて贖われる。贖いのヘブライ語はカファルと言い、罪が覆い消されるとの意味です。これはダビデのサムエルによる油注ぎやへブル書の大祭司として自らを葬ったイエス・キリストを彷彿とさせるものではないでしょうか。

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